「暗号化消去」を利用する
「暗号化消去」は、ビデオや音声を録画時、転送時、保存時の各段階で暗号化して保護するセキュリティ機能です。「暗号化消去」は対象となるすべてのカメラに適用されるため、カメラごとに有効/無効を切り替えることはできません。Ringは、インテリジェント機能 (スマートビデオ機能など) に必要な情報を処理する際にのみキーを使用します。必要な処理が完了すると、Ring側で保持していたキーは消去されます。
「暗号化消去」の詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。
重要: 「暗号化消去」の仕様上、復旧方法がすべて利用できなくなり、登録済みの端末も紛失した場合、Ringは「暗号化消去」で暗号化されたビデオにアクセスできず、お客様がビデオにアクセスできるようサポートすることもできません。そのため、パスフレーズを安全に保管・保存し、クラウドバックアップを設定して、必要なときにビデオへのアクセスを復旧できるようにしておいてください。
利用条件・要件
モバイル端末:
- iOS 17以降/Android 9以降
- Ringアプリの最新バージョン
Ringカメラはすべて「暗号化消去」に対応しています。Ringアプリの「カメラ」にある「ビデオ暗号化」設定で、カメラの暗号化ステータスを確認できます。ステータスは、次のいずれかで表示されます。
- 暗号化消去:Ringカメラは「暗号化消去」で保護されています。Ringの機能のほとんどは引き続き利用できます。「暗号化消去」で暗号化されたビデオにアクセスできるのは、お客様とアクセス権を付与された共有ユーザーのみです。
- 標準暗号化:現在、このRingカメラでは「暗号化消去」を利用できません。ビデオは転送中も保存中も暗号化されます。「暗号化消去」が利用可能になると自動的に「暗号化消去」へ切り替わります。
- エンドツーエンド暗号化1:Ringカメラは、エンドツーエンド暗号化1に登録されています。このカメラのビデオを確認できるのは、登録済みの端末のみです。
「暗号化消去」を有効にする
Ringアプリで「暗号化消去」を有効にする方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「暗号化消去をオンにしましょう」をタップします。
- 「暗号化消去をオンする」をタップします。
- 復旧オプションを設定します。
ビデオ暗号化にエンドツーエンド暗号化1を設定したい場合は、ビデオエンドツーエンド暗号化 (E2EE) について」をご覧ください。
復旧オプション
「暗号化消去」を有効にする際は、復旧オプションの設定を行ってください。復旧オプションを設定しておくと、モバイル端末を紛失した場合や、新しい端末に買い替えた場合でも、暗号化されたビデオへのアクセスを復旧できます。「暗号化消去」を有効にする際に使用したモバイル端末が、最初の登録済み端末になります。「暗号化消去」の有効化が完了すると、対象のすべてのカメラで「暗号化消去」が有効になります。
Ringでは、12語のパスフレーズに加えて、自動クラウドバックアップを設定することを強くおすすめします。今後、「暗号化消去」提供範囲の拡大に伴って、カメラを利用した復旧など、新しい復旧オプションが順次利用可能になります。アカウントで新しい復旧オプションが利用可能になった際には、Ringから通知が届き、「復旧設定」で設定を選択できるようになります。
自動クラウドバックアップ (推奨)
iOS: 暗号化されたビデオの復旧キーは、iCloudキーチェーンに自動的に保存されます。iPhoneやiPadを買い替えても、同じApple IDでサインインすれば、追加の操作なしで暗号化されたビデオにアクセスできます。
Android: 復旧キーを保護する方法が2つあります。
- Googleブロックストア: 端末間でデータを移行する際に、復旧キーも自動的にバックアップされ、新しい端末に復元されます。Android端末を買い替えた場合も、同じGoogleアカウントのバックアップを利用して新しい端末を初期設定すれば、復旧キーを自動的に利用できるようになります。端末をバックアップを利用せず新しく初期設定する場合や、別のGoogleアカウントを使用する場合は、復旧キーを利用できません。
- Googleドライブのバックアップ:クラウド上に復旧キーを保存できる、追加の復旧手段です。暗号化された復旧キーをGoogleドライブに保存しておくことで、ビデオへのアクセスを復旧できます。この方法を設定するには、RingによるGoogleドライブへのアクセスを許可する必要があります。
クラウドバックアップを利用してアクセスを復旧する方法: iCloudキーチェーン、Googleブロックストア、Googleドライブへのバックアップのいずれかを設定しておくと、新しい端末でRingアプリにサインインするだけで、暗号化されたビデオへのアクセスを復旧できます。アクセスが復旧しない場合は、12語のパスフレーズを使用してください。
12語のパスフレーズ
「暗号化消去」を有効にすると、アプリが固有の12語のパスフレーズを生成します。このパスフレーズは、暗号化されたビデオへのアクセスを復旧する際に使用します。この復旧オプションを無効にすることはできません。
- パスフレーズは、パスワードマネージャーや金庫、メモなど、安全な場所に保管・保存してください。
- パスフレーズは他者と共有しないでください。
- パスフレーズは、どのモバイル端末やプラットフォームでも復旧に利用できます。他の方法で復旧できない場合にも利用できる、最も確実な復旧手段です。
- 登録済みのモバイル端末から新しいパスフレーズをいつでも生成できます。
12語のパスフレーズを使用してアクセスを復旧する
- 新しいモバイル端末にRingアプリをインストールしてサインインします。
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「このデバイスを登録」をタップします。
- 「パスフレーズを入力」をタップします。
- 12語のパスフレーズを正しい順番で入力します (すべて小文字で、単語の間にはスペースを入れてください)。
注: 利用できる復旧方法がなくなった場合、暗号化されたビデオにはアクセスできません。
新しいパスフレーズを生成する
登録済みの端末から新しいパスフレーズを生成できます。
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「復旧設定」をタップします。
- 「新しいパスフレーズを生成」をタップします。
- 新しいパスフレーズを安全な場所に保管・保存します。
新しいパスフレーズを生成すると、以前のパスフレーズは使用できなくなります。
登録済みのカメラを使用してアクセスを復旧する
「暗号化消去」に登録済みのRingカメラの近くに移動すると、パスフレーズやクラウドバックアップではなく、Bluetoothを利用してビデオへのアクセスを復旧できます。この復旧機能は、対応するカメラではデフォルトで有効になります。本機能を無効にする場合は、Ringアプリの「復旧設定」から変更できます。
「暗号化消去」の提供が進むにつれて、登録済みのカメラを使用したアクセスの復旧も順次可能になります。
重要: Ringアカウントにエンドツーエンド暗号化1に登録されたカメラが1台でもある場合、この復旧方法は利用できません。エンドツーエンド暗号化に登録されたRingカメラのビデオへのアクセスを復旧する方法については、こちらをご覧ください。
機能の互換性
「暗号化消去」を有効にしていても、機能のほとんどを引き続き利用できます。ただし、一部の機能を利用するには、「暗号化消去」を一時的に停止する必要があります。「暗号化消去」を停止しても、設定に影響はありません。また、再度有効にしても、端末を再登録したり、パスフレーズを再生成したりする必要はありません。
「暗号化消去」を有効にしている状態で、現時点で「暗号化消去」と併用できない機能を有効にすると、Ringアプリに「暗号化消去」の一時停止を案内するメッセージが表示されます。
「暗号化消去」を一時停止するには、登録済みの端末を使用してください。モバイル端末が登録されていない場合は、Ringアプリに端末の登録を案内するメッセージが表示されます。
「暗号化消去」を一時停止する前に録画されたビデオは、引き続き「暗号化消去」で保護され、登録済みの端末から確認可能です。「暗号化消去」が一時停止している間に録画されたビデオには、標準暗号化が適用されます。
「暗号化消去」を一時停止する方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「暗号化消去」をタップします。
- 「一時停止して続ける」をタップします。
「暗号化消去」を一時停止すると、登録済みのすべてのカメラで「暗号化消去」が停止します。再開するには、同じ設定画面から「暗号化消去」をもう一度有効にしてください。
「暗号化消去」の一時停止が必要な機能:
- ビデオ検索2
- 顔なじみ認識3
- ビデオ認証
- クイック応答
- AlexaおよびFire TVとの連携
- ring.comでのビデオの確認
- サードパーティ製アプリとの連携
暗号化のアクティビティログ
「暗号化のアクティビティログ」では、Ringカメラごとの暗号化に関する操作や変更の履歴を確認できます。登録済みの端末にビデオへのアクセス権が付与または削除されたとき、暗号化が有効または一時停止されたとき、復旧用バックアップが作成されたときなどの履歴が記録されます。また、「暗号化のアクティビティログ」に表示される個人用デバイス (登録済み端末) を確認し、不要な端末のアクセス権を削除することもできます。
「暗号化のアクティビティログ」を確認する方法:
- カメラのデバイスダッシュボードを開きます。
- 「デバイスの状態」をタップします。
- 「暗号化ステータス」をタップします。
- 「暗号化のアクティビティログ」をタップします。
個人用デバイス (登録済み端末) を管理する
暗号化に登録されているモバイル端末は、Ringアプリからいつでも確認・管理することができます。
Ringアプリで登録済みの端末を確認する方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「個人用デバイス」をタップします。
個人用デバイス (登録済み端末) を認証する
QRコードまたは60桁の数字を使用して、個人用デバイスとして登録されているモバイル端末が正しい端末であるか (暗号化されたビデオへのアクセスを許可してよい端末かどうか) を確認・認証できます。
個人用デバイス (登録済み端末) を認証する方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「個人用デバイス」をタップします。
- 「個人用デバイス」のリストから端末を選択します。
- 「QRコードをスキャン」をタップします。
- 一方のモバイル端末に表示されたQRコードをもう一方の端末で読み取り、両方の端末に表示される認証番号が同じであることを確認します。
- 読み取りできない場合は、「60桁の番号を比較」をタップして、両方の番号が一致していることを確認します。
重要: 認証が完了できない場合、Ringアプリにモバイル端末を認証できないというメッセージが表示されます。正しいモバイル端末を使用していることを確認し、もう一度お試しください。
個人用デバイス (登録済み端末) を削除する
個人用デバイス (登録済み端末) を削除すると、削除した端末から暗号化されたビデオにアクセスできなくなり、暗号化への登録も解除されます。
個人用デバイス (登録済み端末) を削除する方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「個人用デバイス」をタップします。
- 「個人用デバイス」のリストから端末を選択します。
- 「デバイスを削除」をタップします。
共有ユーザー
共有ユーザーは、登録済みの個人用デバイスで「暗号化消去」が有効になっているRingカメラの暗号化ビデオを確認できます。
- 既存の共有ユーザー:ほとんどの共有ユーザーは、特に操作は必要ありません。「暗号化消去」が有効になると、自動的に暗号化ビデオへのアクセス可能対象になります。
共有ユーザーがアクセス権を取得する方法
共有ユーザーが暗号化されたビデオを確認できない場合は、アプリを最新バージョンに更新することで問題が解決することがあります。それでも確認できない場合は、アクセスリクエストを送信できます。
所有者にアクセスリクエストを送信する方法:
- Ringアプリを開きます。
- 「アクセスが制限されています」と表示されているカメラタイルをタップします。
- 暗号化の通知をタップして、アプリの指示に従って操作します。
アプリ内の手順を完了してもアクセス権が付与されない場合は、所有者に共有ユーザーを一度削除し、もう一度追加してもらってください。新しいRingアカウントを作成する必要はありません。新しい共有ユーザーの招待を承認するだけで、アクセス権を取得または復元できます。
共有ユーザーが送信したアクセスリクエスト
暗号化されたカメラへのアクセス権をリクエストした共有ユーザーは、以下の手順でリクエストの状況を確認できます。
- Ringアプリを開きます。
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「アクセスリクエスト」をタップします。
- 「送信したリクエスト」をタップします。
- 「マイリクエスト」をタップします。
各リクエストには、Ringデバイスの所有者の名前と以下のいずれかのステータスが表示されます。
- リクエストは承認待ちです: Ringデバイスの所有者がまだリクエストに応答していません。
- リクエストを再送信: 所有者から応答がない場合にタップすると、リクエストを再送信できます。
共有ユーザーからのアクセスリクエストを承認/拒否する
共有ユーザーがアクセスリクエストを送信すると、Ringアプリでアカウント所有者に通知されます。
Ringアプリで共有ユーザーのアクセスリクエストを承認/拒否する方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「アクセスリクエスト」をタップします。
- 各リクエストに対して、「アクセスを承認」または「アクションを拒否」をタップします。
共有ユーザーと復旧
共有ユーザーは、自身の個人用デバイス (登録済み端末) と復旧オプションを管理できます。アカウント所有者の暗号化設定を管理することはできません。
「暗号化消去」をリセットする
暗号化をリセットすると、これまでに暗号化されたすべてのビデオにアクセスできなくなります。この操作は元に戻せず、Ringでも暗号化されたビデオを復元できません。
暗号化をリセットした場合:
- 登録済みのカメラが「暗号化消去」からすべて登録解除されます。
- 登録済みのモバイル端末がすべて登録解除されます。
- これまでに暗号化されたすべてのビデオに今後アクセスできなくなります。
「暗号化消去」をリセットする方法:
- ダッシュボード左上のメニュー (≡) をタップします。
- 「コントロールセンター」をタップします。
- 「ビデオ暗号化」をタップします。
- 「アカウントの暗号化をリセット」をタップします。
- 画面の指示に従ってリセットを完了します。
よくある質問
特定のカメラだけ「暗号化消去」を無効にすることはできますか?
いいえ。「暗号化消去」は、対象となるすべてのカメラに適用されます。
Ringの従業員は暗号化されたビデオを確認できますか?
いいえ。暗号化されたビデオへアクセスできるユーザーは、お客様ご自身で管理できます。
パスフレーズを紛失し、アクセスを復旧できない場合はどうなりますか?
アクセスを復旧する必要が生じた場合に備え、暗号化の設定時に復旧オプションとして自動クラウドバックアップを設定することをおすすめします。利用できる復旧方法がなくなった場合、暗号化されたビデオにはアクセスできなくなります。暗号化をリセットして最初からやり直すこともできますが、以前に暗号化されたビデオには今後アクセスできなくなります。
