Ringデバイスの高度な動作検知システムについて

Ringは、ドアベルとセキュリティカメラ製品で、異なる2種類の動作検知システムを使用しています。どちらのシステムも非常に優れた機能性を発揮しますが、どちらも異なる原則で動作し、さまざまな目的に合わせて最適化されています。この記事では、2種類の動作検知システムの相違点と、これらのシステムがどのような製品で利用されているかについて説明します。

基本

Ringの製品では、以下の2種類の動作検知システムが使用されています。

  • 赤外線動作検知:このシステムは、パッシブ赤外線センサーを使用して動作し、Ringの全バッテリーベース製品に搭載されています。低電力動作に最適化されているため、バッテリーの電力を節約できます。Ringの3センサーシステムにより、多くのカスタマイズが可能です。
  • カメラベースの動作検知:このシステムは、パッシブ赤外線センサーで熱の証跡を捕捉するのではなく、カメラを使用して動作を検知します。Ringの全製品に搭載されており、多くの機能セットに最適化されています。またより高度なカスタマイズが可能です。

パッシブ赤外線(PIR)動作検知:

このシステムは、3個のPIR動作センサーを備えており、各センサーは監視エリア全体の3分の1以上の範囲で動作を検知します。これは、動く熱の痕跡で訪問者を認識し、検知するとスマートデバイスに信号を送信します。PIRは熱を探知しますが、温かい物体でも、小さすぎる物体の場合は検知されません(チワワなど)。ただし、人間以外の温かい大きな物体の場合(グレートデンなどの大型犬)、誤った動作アラートが発出される場合があります。Ringアプリのコントロールを使用して、センサーの範囲と感度を制御できます

カメラベースの動作検知

このシステムは、動作検知のためにカメラの出力情報を解釈します。この解釈機能により、柔軟性が大幅に向上し、「人間検知」システムによる誤った動作アラートが防止されています。顔と体形を組み合わせた解析により、高い確率で人間と他の生物を区別できるようになっています。

またこのシステムでは、カメラビューに最大3つの検知ゾーンを描画して動作を監視できるため、さらに多彩なカスタマイズが可能になっています。これらの「検知ゾーン」を使用すると、Ringで対応する特定領域を定義できます。したがって、その領域外はすべて無視できます。公共の歩道や道路など、人の出入りが頻繁にある領域を除外するために検知ゾーンを設定できます。設定すると、「誤検知」(自動車の通行など)のモーションアラート件数を削減し、Ringの機能性を大幅に改善することができます。

両システムの併用

高度な動作検知を実現する鍵は、これらの2つのシステムの連携方法です。PIRセンサーは、ライトのトリガーに使用され(カメラによる多少のサポートあり)、カメラは、モーションアラートのトリガーに使用されます。この構成で、動作検知時にライトをトリガーする場合、PIRで非常に広い範囲を監視すると同時に、カメラの高度な分析機能も利用できます。

4か月前に更新